2015年8月3日

文書管理上の名前

 最近、「現用文書」、「非現用文書」という用語について、前者を保存期間満了前の文書、後者を保存期間を満了した文書の意味で用いることが一般化しつつあるように感じます。

 「保存期間を満了した文書はすべて廃棄」という状況下においては、保存期間を満了した文書に名称など必要ありません。
 そうなれば、「現用文書」という言葉も不用です。
 いちいち「現用」など付けなくても「文書」といえば保存期間満了前の文書を指すと理解されるからです。

 「大切なもの、必要なもの、生活に密着したものには名前が付く」
という話を聞いたことがあります。
 確かに日本語の「コメ」は、その状態によって「いね」、「米」、「ごはん」といろいろ名前が付けられていますが、英語ではいずれも「rice」です。

 保存期間を満了した文書に名前が付けられ、それが一般化しつつあるということは「非現用文書」が我が国においてもその位置付けを確保しつつあるということなのかもしれません。