2014年6月30日

便利な時代

 最近、カーナビ付きの車が出払っており、カーナビのついていない車で営業に出かけました。
 久しぶりに、地図を持って何度も頭の中で道順をシュミレーションしながら出かけていた頃を思い出しました。

 考えてみると便利な時代になったものです。
 一度も行った事の無い場所でもカーナビが案内してくれます。方向音痴の人でも地図を読めない人でも目的地に到着できます。
 パソコンやスマホの普及により、漢字を知らなくても、きれいな文書を作成する事ができ、専門家に聞かなくても、瞬時に情報を得る事ができます。

 これからの時代は、電子機器を使いこなす技術がますます重要になってくるのでしょう。反面、覚えたり、悩んだり、考えたりといった、頭を使う機会が減っているような気もします。
 そのために、新しい発想やアイディア、戦略や問題解決策が出にくくなる一面もあるのではと心配になってしまいます。

 便利な電子機器の恩恵を利用しながらも、常に考え続ける事は忘れずにいたいものです。

2014年6月23日

「東北新幹線」に関する歴史公文書

 現在、栃木県庁本館2階の正面通路に面した展示スペースに、非現用となった「東北新幹線」関連の公文書が展示されています。

 これは栃木県立文書館が企画したもので、建設工事に関することから開業時のセレモニーに至るまで、「東北新幹線」の事業規模からすればほんのごく一部にすぎない展示数かもしれませんが、原本ならではの「重み」や「迫力」を感じとるには十分だと思いました。(一部は複製による展示)

 なかでも、開業セレモニーに際して準備した当時の知事の挨拶文には、事務方が作成した原文に知事自身の手で加筆された部分が残されており、知事の強い信念を裏付ける貴重な「語り部」としての役割を果たしているようです。

 いまや身近な交通手段となった「東北新幹線」をテーマにした今回の企画、「歴史公文書」について知り、理解を深める第一歩として有意義なものだと感じました。

2014年6月16日

「公文書管理」に関する情報 2

 平成25年12月24日に「相模原市公文書管理条例」を公布し、一部をこの4月1日から施行している相模原市の文書管理に関するルールの全体像が相模原市のサイト「公文書管理条例等について」で公表されています。
(http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/shikumi/026617.html)


 「公文書管理条例等について」では、「相模原市公文書管理条例」「相模原市公文書管理規則」のほか以下の基準や指針等も掲載されています。

 「歴史的公文書選別基準等」
 「公文書の作成に関する指針」「 平成25年度に保存期間が満了した廃棄公文書の目録(選挙管理委員会、人事委員会、監査委員、農業委員会、議会)」

 なお、平成26年相模原市議会定例会6月定例会議には、相模原市立公文書館条例案が提出されています。

2014年6月9日

書庫不足の悩み

 営業していていつも耳にするのが、書庫スペースの問題です。
 ただしそれは、まず書庫を整理して、廃棄すべき文書を廃棄する体制を整えてからの課題ではありますが、「永年文書」は確実に増え続けます。

 また、公文書管理法に準じて、保存期限の満了した文書の中から、「歴史資料」として重要な公文書を保存していこうとする場合の、そのようなスペースを想定していなかった自治体様の悩みも深刻です。歴史資料も増え続ける一方です。

 合併前の庁舎の空きスペースや廃校になった学校等を利用する事例が多いようですが、それらも十分に確保できない場合もあります。

 これからもお客様と一緒に悩んでいく事になりそうです。

2014年6月2日

トヨタ博物館のこと

 先日、トヨタ博物館(愛知県長久手市)の布垣館長の講演を聴く機会に恵まれました。

 同館の設立は1989年で今年は設立25周年の節目にあたり、動態保存された500台の自動車(トヨタ車以外も少なからずあるとは驚きです!)のほか、カタログやポスターなどいわゆる「アーカイブ資料」も数多く収蔵されているそうです。

 この「アーカイブ資料」の活用については、社内での教育や開発に活用する機会も少なくないそうで、布垣館長の「文章や史実だけでなく、現物だからこそ伝わることもある」という言葉が強く響きました。
 また布垣館長ご自身も、かつて「センチュリー」の開発に従事した際には(同車の位置付け、歴史、顧客層などあらゆる面からも)「勉強しないと恥をかく!」ので、同館の「アーカイブ資料」をおおいに活用されたそうです。

 日本を代表する企業での、アーカイブ活用に関する一面を知る貴重な機会でした。