2012年1月30日

「業務継続計画(BCP)」と文書管理

 現在、地震を対象にした業務継続計画に注目が集まっています。
 
 しかし、全庁を対象とした業務継続計画はもちろん、ICT部門の業務継続計画にしてもその策定は簡単なことではありません。それだけに、なかなか計画策定に踏み切れないことも事実です。
 
 そこで、ぜひ群馬県立文書館の館長、富岡守氏がまとめた「東日本大震災で津波被害を受けた自治体の公文書」という報告をご覧下さい。この報告には、岩手県山田町、岩手県宮古市、岩手県釜石市、岩手県陸前高田市、岩手県大槌町、宮城県気仙沼市、宮城県石巻市、宮城県女川町、宮城県南三陸町における公文書の状況が個別に記され、総括ともいうべき「被災状況報告」も付されています。

 この報告は群馬県立文書館のサイトに掲載されています。トップページ(一番下の「展示情報」すぐ上)から辿り着くことができます。
 
 文書主管課様や電算部門以外にもすべての方にお読みいただく価値のある資料だと思います。

2012年1月23日

何を文書化するのか

 公文書管理法では、結果だけでなく、なぜそうなったかという物事の経緯を文書化して残すこととしています。
 これは説明責任を果たすための官公庁の話だけでなく、実際日々の会社の業務を見ても、なぜそうしたか・・・という事は重要です。作業を指示する場合やお客様への説明の場面でも、大きく仕事の質が変わってきます。
 営業の場合は、
 なぜその金額にしたのか、その積算根拠は、どういう交渉の結果その金額に辿り着いたのか。など。
 業務の場合は、
 ある文書をスキャナで読み込むような場合、なぜ解像度を400dpiにしたのか、なぜナンバリングが必要なのか。など。

 その時はわかっていても、1年も経てば記憶はあやふやになっていきます。
 こうした事が文書で残っているかどうかによって、後の従業員教育も格段に違ってくるはずです。

2012年1月16日

「感動」をたいせつに!

 あらたな方針や目標を定めたり、従来の進め方を見直したりするうえで、年頭はひとつの好機ですね。
この機会に私もいろいろなことを考えてみましたが、あらためて「感動」をたいせつにしたいと思います。

 「感」を用いる言葉には、「感じる」「感性」「感謝」などがあります。
 お客様、会社の仲間、家族など、身のまわりの人に対して自分が何をしたら喜ばれるのか、役に立てるのかを考え、感謝の気持ちを忘れずに日々を過ごしたいものです。

 「動」を用いる言葉には、「行動」「活動」「躍動」などがあります。
 考えたことは、とにかく行動する。動きながら必要に応じて修正し、ふたたび動く。期限を設定してスピード感をもって動く。

 年頭に際してこんなことを考えてみました。
 本年もよろしくお願いいたします。

2012年1月10日

「公文書管理」条例に関する動き 8

平成24年が始まりました。昇竜のごとく、復興へ力強くすすむ年にしたいと思います。

 さて、今年最初の”KIM BLOG”です。

 平成23年12月22日に安芸高田市公文書等の管理に関する条例が成立しました。条例そのものはまだ掲載されていないようですが、条例が成立したことは安芸高田市のサイトで確認できます。(http://www.akitakata.jp/site/page/parliament/kaigi/giketu/gikai220207a/gikai231209/attach01.pdf )

 また、秋田市のサイトの”ほっとアルバム”には、平成23年11月21日に開催された秋田市公文書管理条例(仮称)検討委員会の写真が掲載されています。(http://www.city.akita.akita.jp/city/mayor/album/album20111213.htm)秋田市でも文書管理条例の検討が本格化したということでしょう。

 今年も様々な動きがありそうですね。随時ご紹介していきますので、どうぞよろしくお願いします。

 平成24年が、皆様にとってよい年になりますように。